独学で合格した人がどんな風に勉強したか知りたい!
こんな疑問を解決します。
結論から言うと、ITパスポートは独学で合格可能です。
しかし、やり方を間違えるとめちゃくちゃ合格まで苦労します。
私もその一人で、独学でITパスポートを取得しましたが、一度不合格となり、2度目の受験で合格しました。
今回は私の失敗した経験を踏まえたうえで、ITパスポートの勉強法を解説していきます。
この記事を最後まで読んで、私みたいに失敗しないよう、ご自身の勉強に役立ててください!
もくじ
ITパスポート、こんな人は独学に向いていないかも・・・
私自身が独学でITパスポートを勉強する中で感じた「こんな人は独学で勉強すると、結構キツイな・・・。」という人は以下の2点です。
こんな人は独学に向いていないかも・・・
- 横文字が苦手な人
- ITに関する知識が皆無で、コツコツ勉強することが苦手な人
私はコツコツ勉強をすることは得意だったのですが、ITに関する知識は皆無で、横文字も苦手でした。
参考書を読み込んでいくと、聞いたことがない横文字がたくさん出てきます。
さらにITに関する知識をまったく持っていないと、参考書を読んでも理解するまでに時間がかかります。
私は知識が頭になかなか入ってこず、勉強するのに苦労しました。。。
この2点に当てはまる人が独学で勉強しようとすると勉強効率が悪くなる可能性があります。
なので勉強に時間をかけたくない人は、独学ではなく通信講座など別の勉強法をおすすめします。
とはいえ、こんな私でも独学で合格できました。
「独学で合格を目指したい!」という人は、これから勉強法を紹介していくので参考にしてください。
ITパスポート合格までに使った教材を紹介
私が使っていた教材は以下の通りです。
使っていた教材
参考書:キタミ式イラストIT塾ITパスポート
オンライン学習:オンスク.JP
過去問サイト:ITパスポート過去問道場
参考書:キタミ式イラストIT塾ITパスポート
この参考書の特長としては、イラストが多く初学者でも読みやすい作りになっているところです。
私自身が全くの初学者だったため、読みやすい参考書を探していたところ本書を見つけました。
実際に本書を読み込んでいくと、簡単なマンガのページがあったり、わかりやすい例え話で解説があったりと、初学者に優しい作りになっているなと感じました。
しかし、それでも参考書の内容を理解するのに苦戦していた私は、次に紹介するオンライン学習で基礎を勉強しました。
オンライン学習:オンスク.JP
参考書を読み進める中で、理解が追い付かなかった私は、いったん参考書を読み進めるのを辞め、「オンスク.JP」でITパスポートのざっくりとした基礎知識をインプットしました。
オンスク.JPとは?
- サブスク型のオンライン学習サービス
- 月額980円~で60種類以上の資格講座が受け放題
- スマホなどの端末で講義動画を見ることができる。
- 講義動画だけでなく、演習問題や進捗管理機能などもあり。
「オンスク.JP」がどんなサービスか詳しく知りたい人は、下の記事を参考にして下さい。
-
【評判・口コミ】オンスク.JPを徹底解説!!~忙しい社会人がまず検討すべきオンライン学習!~
低価格で資格取得が目指せるオンライン学習サービス「オンスク.JP」についての解説記事です。
実際に体験した感想から、特徴、評価、などを徹底的に解説しています。オンスク.JPについて詳しく知りたい人はぜひ参考にして下さい。続きを見る
私は「オンスク.JP」を1ヵ月間だけ契約しました。
講義動画を見るだけなので、参考書を読み込むよりサクサクと勉強できました。
また演習問題もあるので、アウトプットもできます。
スマホで完結するので、スキマ時間にも勉強ができておすすめです。
無料の会員登録をすると、お試しで一部の講義動画が視聴可能となるので、気になる人はとりあえず登録するだけでもOKです。
\無料会員登録はこちら!/
過去問サイト:ITパスポート過去問道場
ITパスポート試験の過去問が掲載されているサイトです。
過去問はITパスポートの公式HPからもダウンロードが可能ですが、回答の解説がありません。
なので私は「ITパスポート過去問道場」で過去問を解きまくっていました。
ITパスポートの試験はアウトプット、問題慣れしておくことがめっちゃ重要です。
ITパスポート合格までの勉強期間
私が、ITパスポートを合格するまでに費やした期間は約10カ月です。
めっちゃ時間が掛かりました。
というか途中で挫折しました。
挫折した理由は、横文字が多く私にとってインプットしづらかったことと、一通り勉強し終えた段階で過去問を解いたところ、100問中30問しか正解しておらず、絶望したからです。
一気にモチベーションが下がりました。
それでも、乗りかかった船なので、あきらめずコツコツ勉強してやっと合格できたって感じでした。
ITパスポート合格までの勉強時間
私が合格までに費やした時間は約110時間程度です。
勉強しなかった期間があったり、勉強する時間も基本は1時間程度。
特に計画も立てず、だらだらと勉強してしまった感じです。
ITパスポートは基本的に暗記する量が多いので、毎日少しでも勉強し、短期間でギュッと知識を詰め込む方がおすすめです。
私のようにだらだら勉強しないよう気をつけてください。
ITパスポートに合格するまでの勉強量
私がITパスポートを合格するまでにこなした勉強量は以下の通りです。
参考
- 参考書の読み込み:2周
- オンライン学習(オンスク.JP):講義を1通り聞いて、問題演習
- 過去問:7年間分を2回ずつ解く
- 過去問サイト:ランダム出題の模試機能で過去問演習をひたすら解く
この勉強量で、ITパスポートに合格できました。
私が1度不合格になってしまった原因は、計画性がなく、だらだらと勉強してしまったことだと考えています。
なので、この勉強量をどういうタイムスケジュールで行うべきかを考えました。
このスケジュールなら2か月~3か月程度で合格できます。
【失敗経験から学ぶ】ITパスポート独学の勉強方法3ステップ
私はITパスポートを2度目の受験で合格しました。
1度失敗(不合格)した経験から、「もっとこうすればよかったな・・・。」という点を反映して、勉強法をまとめました。
ぜひ参考にして下さい。
step
1「オンスク.JP」で基礎を固める。
ITパスポートの参考書は分厚いものが多く、初学者が読み込むには結構ハードルが高いです。
そこで、「オンスク.JP」を1か月間だけ申し込み、講義動画でサクッと基礎を学び、そこから演習問題や、テスト機能を使ってまずは勉強してください。
月額980円~なので、ランチ一回分ガマンすればペイできる価格です。
1か月の間にテスト機能で8割以上とれるようになるのが理想です。
オンスク.JPのITパスポート講座についての詳細は以下の記事を参考にしてください。
-
【口コミ・評判】オンスク.JPのITパスポート講座で合格できるか検証!
オンスク.JPのITパスポート講座に関するレビュー記事です。ITパスポートの講座はわかりやすいのか、この講座だけで合格は可能か、どんな使い方がおすすめかなどを解説しています。独学でITパスポートを取得しようと考えている人に読んでほしい記事です。
続きを見る
\ITパスポートの講義を受けてみる!/
step
2参考書を読み込む(2周程度)
「オンスク.JP」を1か月間で解約した後は、参考書を読み込む作業です。
ある程度の基礎ができているので、いきなり参考書を読み込むよりはサクサク読み進めることができるようになっています。
「あれ?こんなこと勉強してないぞ。」っていう箇所がいくつも出てくると思いますが、そういうものなので気にせず読み進めていってください。
1週目はさらっと流し読み、2周は重要な部分にアンダーラインを引いて、あとから見返しやすいようにするのがおすすめです。
step
3過去問を解く。
オンスク.JP、参考書をこなしたら、あとはアウトプットをメインに、ひたすら過去問を解いてください。
おすすめの過去問サイトは「ITパスポート過去問道場」
「ITパスポート過去問道場」は平成21年度から現在までの過去問が掲載されています。
オプション機能もあり、試験年度や分野別、ランダム出題など、出題範囲を指定して問題を解くことが可能です。
私は過去7年間分の過去問を2回ずつ解き、そのあとはランダム出題で8割以上が取れるようになるまで解き続けました。
このステップ沿って勉強していけば合格ラインに手が届きます。
ぜひ参考にしてください。
【経験者が語る】ITパスポート勉強、試験のコツを6つ紹介!
試験勉強や受験する際に私が意識していたことや、心掛けていたことを紹介していきます。
1.略語、横文字は正式名称を意識して覚える!
ITパスポートを勉強していく中で、略語や横文字がたくさん出てきます。
横文字や略語はそのまま暗記しようとするのではなく、正式名称を意識して覚えると頭に入ってきやすいです。
例えば・・・
- RFI(Request For Information):情報提供依頼のこと。システムベンダに最新の導入事例などの情報提供をお願いする。
- SLA(Service Level Agreement):サービスレベル合意書のこと。「どのような内容のサービスをどういった品質で提供するか。」という取り決めを明文化したもの。
このように、略語だと意味が分かりませんが、単語の頭文字をとっただけの場合が多いです。
単語の意味が分かれば、そこから言葉の意味を連想できるので、暗記の際は、単語の意味を意識して覚えていきましょう。
2.暗記しづらい時は語呂合わせをフル活用!
ITパスポートは、略語や横文字だけでなく、グラフや流れ図なども出題されます。
どうしても暗記しづらいときは、自分で語呂合わせを作って覚えましょう。
例えば・・・
PPM図(Porduct Portfolio Management):縦軸に市場成長率、横軸に市場占有率をとって、自社の商品を「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」に分類し、資源分配の検討に使う図(以下参照)
この図形を覚えるときは、「横軸に占有率、負け犬から時計周りに問題児、花形、金のなる木」と覚えるために、
「横線(占)、マケ(負け犬)モン(問題児)ハナ(花形)キン(金のなる木)」と暗記していました。
私の場合はこんな感じです。
どうしても覚えにくいものは、自分の覚えやすい語呂合わせを作っていきましょう。
3.やばい!と思ったら日程変更
ITパスポートはCBT受験で、インターネットから申し込みます。
試験会場に空きがあれば、割り振られた日程から好きな日を選んで受験することが可能です。
また申し込んでから日程変更が可能で、試験勉強が間に合わない場合も日程を後ろにずらすことができます。
なので、焦らずしっかり準備をしてから試験に臨みましょう。
4.問題文はしっかり読む!
試験問題は選択式で、「適切なものはどれか。」という問われ方をする問題が多いのですが、たまに「適切でないものはどれか。」というような問題が出てきたりします。
また他にも計算問題が出てきたりするので、問題文から計算に必要な情報を集める読解力も必要です。
問題文の読み間違いで点数を落とすのは本当にもったいないので、問題文は丁寧に読みましょう。
5.知らない単語が出てきたら慌てず消去法!
ITパスポートの参考書は分厚く、覚えることも多く、範囲も広いです。
しかし、仮に参考書の内容を完璧に覚えたとしても、本番の試験では知らない語句がめちゃくちゃ出てきます。
私も過去問を解いた後、参考書を確認すると「え、そんな単語どこにも載ってないんだけど・・・」みたいなことが何回もありました。
知らない単語が出てきてもあきらめず、問題の選択肢をしっかり読んでください。
そこから消去法で、問題の答えを導き出せることもあるからです。
選択肢の説明文を読んで、「この説明は、あの語句の説明だな。」となれば、必然的に見たことない説明文が正解になるわけです。
こんな感じで、知らない語句が出てきた問題は対応しましょう。
6.計算問題は後回し!
ITパスポート試験の問題数は100問で、試験時間は120分です。
単純計算で、1問につき1.2分以内に問題を解く必要があります。
問題を解くスピードも大切です。
なので、試験の時は計算が必要な問題は後回しにして、余った時間で解くことをおすすめします。
そうすることで、ゆとりをもって問題を解くことができますし、計算ミスをするリスクを減らすことにもつながります。
ITパスポート関連情報
ITパスポートとは?
ITを活用する社会人、これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格です。
新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、
経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。
ITパスポートを勉強することで、業務にITを利活用できる「IT力」を身につけることができます。
昨今のIT化が進んでいる中で、注目されている資格です。
ITパスポートの難易度
ITパスポートの合格率は、約50%程度です。
以下、受験者数と合格者数の一覧です。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
R3年 | 244,254 | 111,241 | 52.7 |
R2年 | 146,971 | 77,512 | 58.8 |
R元年 | 117,923 | 56,323 | 54.3 |
H30年 | 107,172 | 49,221 | 51.7 |
H29年 | 94,298 | 42,432 | 50.4 |
合格率50%なので比較的簡単そうに見えますが、試験は年間に何回も開催され、何回でも受験可能です。
私のように1回不合格になり、翌月にまた受験する人間もいます。
そう考えると試験の難易度は、この数字よりもう少し難しいのかなという印象です。
合格率がそんなに低くないからと言って油断せず、しっかり勉強していきましょう!
ITパスポートの試験概要
受験資格 | 特になし |
資格種類 | 国家資格 |
実施団体 | 独立行政法人 情報処理推進機構 |
試験日 | 指定された日はなく、任意の試験日、試験会場を選択して受験 |
合格発表 | 試験終了後、その場で採点が行われ、当日に試験結果が判明 |
申し込み方法 | インターネット申し込み |
受験料 | 7,500円(消費税込み) |
試験方式 | CBT(computer based testing)方式 |
出題形式 | 100問、四肢択一式 |
試験時間 | 120分 |
合格基準 | 総合評価点600点以上/1,000点(総合評価の満点)であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること |
平均合格率 | 45%~50%程度 |
平均受験者数 | 90,000人程度 |
試験内容 | ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度 テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
問い合わせ先 | ITパスポート試験コールセンター:TEL03-6204-2098(8:00~19:00※年末年始休業日を除く)
メール:call-center@cbt.jitec.ipa.go.jp |
【まとめ】ITパスポートの勉強を始めましょう!
まとめ
- ITパスポートは独学で合格可能。
- 横文字が苦手な人、ITに関する知識が全くない人は、別の勉強法を検討するのもあり。
- 独学はオンライン学習や参考書を組み合わせて勉強するのがおすすめ!
- 過去問はひたすら解きまくる!
- 略語、横文字は語呂合わせなど工夫して暗記
- CBT方式のメリット(日程変更や、受験日を選べるなど)を活かして試験に臨もう。
- 試験の合格率は約50%と比較的簡単だが、油断は禁物
以上が、私の失敗経験を活かした勉強法です。
ぜひ、この勉強法を参考に、合格目指して頑張ってください!
\合格を目指す!/
\ITパスポート過去問道場/
今回は以上です。
この記事があなたの「学び始めるキッカケ」になってくれたら嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。