もくじ
自分は神経質な性格だと思っていた。
私の幼少期は、人見知りで、自分を出せず、いつも周りの目を気にしているような子供でした。
自分が傷つくことを極端に恐れて、「普通でいること」「目立たないこと」を軸に行動していたように思います。
なので、自分に向けられた他人からの言動や行動に対して,
勝手に深読みしたり、ネガティブにとらえたり、
何事にも普段から細かいことばかり気にしていました。
そんな私を見て、親や周りの人は、
「神経質、気にし過ぎだ」と私はよく言われていました。
そして私も自分のことを「神経質なんだ。」と漠然と認識していました。
インスタの投稿をみてハッとした
「自分は細かいことを気にする性格だ。」
そんな性格にうんざりすることもありましたが、「性格だから仕方がない」と割り切って、今まで生活してきました。
そんなある日、インスタの投稿で以下のような投稿を見た時、私はハッとしました。
あなたは・・・
- 人混みが苦手じゃないですか?
- 他人が怒っていると全然関係ない自分もドキドキしていませんか?
- 競争が苦手じゃないですか?
- 一人の時間が好きじゃないですか?
そんなあなたは「HSP」かもしれません。
投稿の内容を見た時、まるで自分のことを言われているような感覚でした。
「・・・HSPって?なに?」
これが私が「HSP」という言葉と出会った瞬間でした。
自分はHSPなのかもしれない。
そこから少し気になって、HSPについての書籍を購入しました。
読んでいて自分と重なる部分が多く、めっちゃ共感出来ました。
書籍を読んで、HSPについて少しだけ理解できました。
HSPとは、アメリカの心理学者エイレン・アーロン博士が提唱した概念で、5人に1人の割合で存在し、性格や環境によるものではなく「生まれつきの繊細な気質」のこと。
繊細な人とそうでない人の差は、脳が外部からの刺激(光・音など)を受けた時、どれくらい脳の神経システムが高ぶるかの差だそうです。
また同じストレスにさらされた時、神経の高ぶりに関連する物質(ノルエピネフリン)が多く分泌され、神経が高ぶり、警戒しているときに分泌されるホルモンのコチゾールも多く出ているそうです。
これは人間だけではなく、その他の高等動物(馬、サルなど)にも見られることで、その比率は全体の15%~20%。
「種として生き延びるために慎重な個体が生まれたのではないか」と言われています。
つまり、「性格」とか「個性」とかではなく、科学的に説明できるものなんです。
周りから
「気にし過ぎだ。」
「小さいこと気にし過ぎ、細かすぎ。」
「神経質だな。」
なんて言われ、自分が否定されている感覚になって、自分に自信をなくしていたこともありましたが、「HSP」という言葉を知って、
「なんで自分はこんな性格なんだ。」と自分の性格が嫌になった過去の経験が全てつながった感覚になりました。
人見知りで、自分を出せず、いつも周りの目を気にして、自分が傷つくことを極端に恐れて、「普通でいること」「目立たないこと」を軸に行動していた自分は、
「ただの怖がり、ビビリとかではなくて、人より感覚が鋭くて、そういう刺激から無意識に自分を遠ざけていたのかもしれない。」と思うようになりました。
今まで「性格を直そう、もっと根性つけて強くなろう。」と思っていたマインドから、「うまく付き合っていこう。」という風に思えるようになりました。
HSPが持つ素晴らしい5つの力
「HSP」という言葉と出会った時は、
「人より感受性が強くて、外にでたら人間関係含め、普通の人より多くの刺激を半自動的に受けてしまう。疲れやすくなってしまう。」
という、どちらかというと「精神的な病気」みたいな、ネガティブなイメージが先行していたけど、書籍を読んで素晴らしい部分もあるのだと知ることが出来ました。
HSPの人には素晴らしい能力があります。
以下の5つです。
- 感じる力
- 考える力
- 味わう力
- 良心の力
- 直感の力
感じる力
感じ取る力が人より強いので、相手の気持ちにより添えるような立ち振る舞いが出来たり、仕事においては、ミスに気づきやすかったり、リスク回避ができたりします。
日常生活の中でも小さな幸せを見つけたり、趣味の中で小さなこだわりや仕掛けなどを楽しめたりします。
考える力
深く思考することが得意なので、仕事の面では、大きな課題から小さなことまで、独自の観点で改善点を見つけたりします。
私生活の中では、少し気になった事は「なんでこうなんだろう?」と突き詰めていくタイプなので、趣味を見つければとことん突き詰めていきます。
味わう力
感性が豊かなので、芸術作品、音楽、絶景など、感動するモノには人一倍感動できます。
またそれを自分で表現することも得意です。
私自身もカメラだったりファッションだったり、現代アートを見たりするのが好きなのは、そういうことだったのかと腑に落ちました。
良心の力
困っている人を見たら手助けをする、親切で優しい傾向があります。
また「自分に正直でありたい」と思う方が多いそうです。
仕事においても、「自分が納得できるもの売りたい。そして相手が必要なものだけを売りたい。」という人が多いそうです。
過去に営業の仕事をしていた私もそうで、月末に売り上げの数字が足りず、ノルマを達成するためにモノを売るというのがとても苦痛だった経験があります。
必要としていない人に売りつけているという感覚が嫌だったんですね。
直感の力
「何となくこうなきがする。」みたいな直感も鋭いそうです。
何となく居心地が良さそうなカフェだなと思って入ったら、実際にそうだったり、
本のタイトルだけを見て自分に好みの本を見つけれたり、
私の場合は、洋服を買う時に似たような経験があります。
結構洋服は直感で買うことが多くて、購入するまでの時間が短すぎて店員さんに「本当に大丈夫ですか?」って言われることがあります。
自分の性質を理解することの大切さ
自分の性格を知ることも大切ですが、HSPのような性質を知ることで、自分にとって幸せな生活とは何なのかが見えてきます。
「幸せになりたい。」
誰しもがそう思ってるはずです。
その第一歩は「まず自分を知ること」だと私は思います。
今回「HSP」という概念に出会って私も考え方が変わりました。
気持ちが少し軽くなった気分です。
最後に、「HSPのセルフチェックリスト」を載せておきます。
あなたが12個以上当てはまるのであれば、HSPの可能性が高いです。
【HSPのセルフチェックリスト】
- 自分を取り巻く環境の変化に気づきやすい
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感
- 忙しい日々が続くと、プライバシーがえられ、刺激から逃れられる場所に引きこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光、強いにおい、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 空想にふけりやすい
- 騒音になやまされやすい
- 美術や音楽に深く感動する
- 良心的である
- びっくりしやすい
- 短期間に沢山のタスクがあると混乱する
- 人が不快な想いをしているとき、どうすればよいかすぐに気づく
- 一度に沢山お願いされることが苦手
- ミスや忘れ物がないかいつも気になる
- 暴力的な映画、番組が苦手
- 自分の周りで沢山のことがおこっていると不快になる
- 空腹になると気分が悪くなったり、集中できなかったり何かしらの強い反応がでる
- 生活に変化があると混乱する
- 繊細な香り、味、音楽などが好き
- 動揺を避けることを最優先に行動している
- 競争したり、観察されていたりすると緊張してうまく出来ないことがある
- 子どもの時「内気だ」とか「敏感だ」と親や周りの人に言われたことがある。
「もしかしたら自分はHSPかも・・・」
そう思ったら、私が読んだ2冊を読んでみて下さい。
「HSPとの上手な付き合い方」のヒントになります。
両方ともとっても読みやすかったのでおすすめです。
今回は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました!